【インフルエンサー・アフィリエイト開拓の自動化 事例】手作業で1日10件だった候補探しを数百件規模に。打診から成果の追跡まで1つの仕組みで

広告以外の集客の柱をつくろうとすると、候補探し・打診・契約・成果の把握がそれぞれ手作業になり、担当者の時間が足りなくなります。
この仕組みでは、AIエージェントが候補を数百件規模で集めて実際に届く人数で見極め、打診のやり取りを1つの台帳で毎日照合し、専用コードで紹介者ごとの成果を追います。
打診する相手と条件、送る文面、契約とPR表記は担当者が判断する設計なので、スピードと安心を両立できます。

インフルエンサー・アフィリエイト開拓の自動化の構成図。SNS・サイト・候補台帳・選定・承認・打診・契約・専用コード・成果のつながりと、使うサービス。

図の構成SNS・サイト・候補台帳・選定・承認・打診・契約・専用コード・成果

処理の順番

  1. AI・自動候補を集めて相性を判定
  2. 担当者打診する相手を決める
  3. AI・自動打診文を下書き
  4. AI・自動契約と専用コード
  5. AI・自動成果を集計
業種
Webサービス(複数の国・言語で展開)
規模の幅
月の広告費 数百万円〜(候補は数百件規模)
対象の媒体・領域
主要な発信の場(動画・ブログ・SNS)、比較サイトなどのアフィリエイト媒体、計測ツール・売上データ
体制
広告運用の専門家とエンジニア+AIエージェント

API が公開されているサービスであれば、同じ仕組みで接続できます。主な接続先:

発信の場
SEO・調査
計測・分析
売上・顧客
通知・連絡

こんな状態になっていませんか

  • 広告以外の集客の柱が欲しいが、何から手を付ければよいか決めきれない
  • キャスティング会社に頼むと費用がかさみ、その人を選んだ理由が見えにくい
  • 打診のやり取りがメール・DM・メモに散らばり、誰の返事を待っているのか追いきれない
  • 紹介から何人が登録し、何人が利用や課金に進んだのかが分からない

どれも担当者の努力が足りないわけではありません。候補探しから成果の把握までの工程が多く、しかも国や発信の場によって手順が変わるため、手作業のままでは件数を増やすほど管理が追いつかなくなります。この事例は、その工程を一続きの仕組みにして、担当者は相手選びと条件の判断に時間を使えるようにした事例です。

導入前と導入後

導入前後の業務量(試算)を、業務の手順ごとに並べました。

業務導入前導入後変化
候補探し手作業で1日10件ほど数百件を自動で集め、合う相手に絞り込む1日10件 → 数百件規模
実力の見極め登録者数で判断直近の再生回数など、実際に届く人数で比較過去の人気 → いま届く人数
打診の管理メールとDMに散らばる国をまたいで1つの台帳。返事待ち・期限切れが一目で分かる週1の棚卸し → 毎日の照合
契約の準備毎回一から、1〜2週間ひな形と点検を通して数日1〜2週間 → 数日
成果の把握紹介者ごとには分からない専用コードで、登録から利用・課金まで紹介者ごとに月末の推測 → 紹介者ごとに毎日

試算:広告以外の集客を始め、複数の国・言語の発信者や媒体へ数十件規模で打診する運用を前提に、業務の手順ごとに算出した目安です。実際の変化は運用の規模や体制により異なります。

いちばん大きく変わるのは候補探しです。手作業では動画サイトや検索結果を1件ずつ開き、登録者数を書き写すうちに1日が終わります。この仕組みでは、AIエージェントが定めた条件で候補を数百件規模で集め、商材に合う相手を選んで台帳に残します。担当者が目を通すのは、絞り込まれた候補と、その候補を選んだ理由です。

次に変わるのが見極めの物差しです。登録者数は過去の人気の合計で、いま動画を出したときに何人へ届くかとは一致しません。直近の再生回数の中央値(並べたときに真ん中に来る値)や反応率を使うと、同じ費用でより多くの人に届く相手を選べます。費用の交渉でも、この数字が根拠になります。

打診・契約・成果の把握は、1件ごとの時間よりも漏れの少なさが効いてきます。返事待ちや期限切れが台帳の色で分かり、専用コードで紹介者ごとの成果が見えるので、続ける相手と見直す相手を数字で決められます。

図2 導入前と導入後。散らばっていた打診が1つの台帳にまとまる
図2 導入前と導入後。散らばっていた打診が1つの台帳にまとまる(押すと拡大)

仕組みの全体像

この仕組みは、6つの事例に共通する土台の上で動いています。Claude・OpenAI・Gemini などの生成AIを使うAIエージェントが、業務ごとの手順書(スキル)を読んで作業し、送信や契約のような大事な操作の前には関門(AIの操作の直前に点検を差し込む仕組み)を通ります。外部サービスとは各サービスの公式API(サービス同士をつなぐ窓口)や MCP(AIと外部サービスをつなぐ規格)でつながり、決まった時刻の処理はクラウドの定時実行が担います。異常や承認の依頼は Slack や Microsoft Teams などに届き、担当者はそこで判断します。

下の表は層ごとの役割と代表的な選択肢です。どの道具を使うかは、御社の環境に合わせて選びます。

層役割代表的な選択肢
候補の収集国や発信の場ごとに、発信者と媒体の候補を集めるYouTube Data API などの公式API、Naver ブログなど各国のブログ、DataForSEO などの検索順位の調査、Instagram・TikTok・X の公開データ など
見極め実際に届く人数と商材との相性で候補を絞る再生回数の中央値・反応率・人気の動画の時期の自動計算、Claude・OpenAI・Gemini などの生成AIを使うAIエージェントによる判定 など
台帳とデータ基盤状態・どちらの番か・期限を色分けし、国をまたいで1か所で管理する。成果のデータもためるGoogle スプレッドシート、規模に応じて BigQuery などのデータ基盤、日々の確認は Looker Studio など
定時実行毎日の照合・集計・期限の確認を決まった時刻に回すクラウドの定時実行(GitHub Actions、Google Cloud の Cloud Scheduler と Cloud Run など)
外部との接続メールの送受信や各サービスのデータを読み書きする各サービスの公式API(Gmail API など)、MCP(AIと外部サービスをつなぐ規格)
関門送信・契約・公開の前に、条件と表現を点検するAIの操作の直前に点検を差し込む仕組み、読み戻しと照合の処理、文言・画像内の文字・字幕・音声・最後の画面の5経路の表現チェック など
成果の基準登録から利用・課金、紹介者ごとの売上までを集計する紹介者ごとの専用コード、計測ツール(AppsFlyer・Adjust・Google アナリティクス(GA4)など)、売上データ(EC・決済・顧客管理)
通知と承認返事待ち・期限切れ・異常を知らせ、承認を受けるSlack・Microsoft Teams など
後追いの確認返事の期限・公開日・成果の判定日を忘れずに回す期限つきの確認の台帳と、通知と承認の層との連動

候補の収集では、国ごとに発信の場が違うことを前提にしています。動画サイトが中心の国もあれば、ブログの存在感が大きい国もあるため、集める先を国と言語で切り替えます。動画の発信者は YouTube Data API などの公式APIから、ブログが中心の国では Naver ブログなど現地のブログから、比較サイトなどのアフィリエイト媒体は DataForSEO などで検索の上位を調べて集めます。Instagram・TikTok・X の発信者も、公開されているデータから候補に加えます。

見極めでは、集めた候補ごとに直近の動画の再生回数の中央値、反応率(再生に対する高評価やコメントの割合)、人気の動画がいつ出たかを自動で計算します。そのうえでAIエージェントが、発信の内容と商材の相性、視聴者の層を見て、合う候補に理由を添えて台帳へ送ります。

台帳とデータ基盤は、日々の操作を Google スプレッドシートで行い、件数や期間が増えたら BigQuery などのデータ基盤にためていく形です。担当者が見慣れた画面のまま、状態(候補・打診済み・返事待ち・条件の調整中・契約済み・公開済み)、いまどちらの番か、次の期限が並び、色で一目で分かります。国や言語が違っても同じ台帳に入るので、国ごとに管理が分かれることがありません。

定時実行と外部との接続は、毎日決まった時刻に Gmail API などで送受信を読み、台帳の状態と照合する処理です。返事が来たのに台帳が返事待ちのまま、期限を過ぎても動きがない、といった食い違いを、通知と承認の層から担当者に知らせます。処理が動かなかった日やデータが届かなかった日も、同じ経路で知らせます。

関門は、送信・契約・公開の直前に入る点検です。公開前の確認には、クリエイティブ制作の事例で使う5経路の表現チェックを紹介者の動画に広げました。PR表記が契約どおり入っているか、商材について誤った表現がないかを機械で確かめ、最後は担当者が見ます。

成果の基準では、紹介者ごとに専用コードを発行し、そのコード経由の登録から利用・課金までをデータ基盤で集計します。計測ツールや売上データ(EC・決済・顧客管理)とつなげば、紹介者ごとの売上まで同じ表で見られます。後追いの確認では、返事の期限・公開日・成果の判定日を期限つきの台帳に入れ、その日が来たら知らせます。

図1 仕組みの全体像
図1 仕組みの全体像(押すと拡大)

処理の流れ

  1. AIエージェント

    候補を集める

    担当者が決めた商材の特徴、対象の国と言語、発信の場を受け取り、動画サイト・各国のブログ・検索上位の比較サイト・SNSの公開データから、発信者と媒体の候補を数百件規模で集めます。出すものは候補の一覧です。

  2. AIエージェント

    実際に届く人数を計算する

    候補ごとに直近の動画の再生回数の中央値、反応率、人気の動画の時期を計算します。一度だけ大きく伸びた動画に引っぱられないよう、中央値を使います。出すものは候補ごとの実力の数字です。

  3. AIエージェント

    相性を判定し、台帳に登録する

    発信の内容・視聴者の層・商材との相性を見て判定し、合う候補を理由つきで台帳に登録します。登録には各サービスの変わらないIDを使い、同じ相手が重複して入らないようにします。

  4. 担当者

    打診する相手と条件を決める

    台帳の候補と理由、実力の数字を見て、打診する相手と条件(報酬の形・期間・成果の判定の仕方)を決めます。費用の考え方は、届く人数を根拠にします。

  5. AIエージェント

    相手ごとの打診文を下書きする

    相手の発信の内容、国と言語、決まった条件を受け取り、相手ごとに打診文を下書きします。どの動画を見て声をかけたのかが伝わる文面にします。

  6. 担当者

    確認して送る

    下書きを読み、必要なら直して送ります。送信は担当者が行い、送った事実は台帳に反映されます。

  7. 定時処理

    毎日、受信と台帳を突き合わせる

    決まった時刻に Gmail の送受信と台帳を照合し、返事が来た相手の状態を更新します。返事待ちが長い相手や期限を過ぎた相手は Slack や Microsoft Teams などで知らせます。

  8. AIエージェント

    契約書をひな形から作り、別の目で点検する

    合意した条件を受け取り、ひな形から契約書を作ります。PR表記をどこにどう入れるかもこの段で条項にします。作った契約書は別のAIエージェントが点検し、抜けや食い違いを挙げます。最終の判断と締結は担当者です。

  9. 定時処理

    専用コードを発行する

    契約が済んだ相手ごとに専用コードを発行し、データ基盤に紐づけます。このコード経由の登録が、その紹介者の成果として数えられます。

  10. AIエージェント

    公開前に動画を確かめる

    紹介者から届いた動画の文言・画像内の文字・字幕・音声・最後の画面の5経路を確かめ、PR表記が契約どおり入っているか、商材について誤った表現がないかを一覧にします。担当者がその一覧と動画を見て、公開してよいかを決めます。

  11. 定時処理

    成果を集計し、判定日を後追いする

    専用コード経由の登録・利用・課金、つないだ場合は売上を紹介者ごとに集計し、台帳に並べます。公開日や成果の判定日は確認の台帳に入っていて、その日が来たら知らせます。

設計のポイント

届く人数で値付けする

発信者の費用は登録者数で語られることが多いのですが、登録者数は過去の人気の積み重ねで、いま動画を出したときの視聴とは一致しないことがあります。費用対効果を見極めるには、どの数字が実際の視聴に近いかを知っている必要があります。この仕組みでは、直近の動画の再生回数の中央値を物差しにして、一度だけ伸びた動画に左右されないようにしました。人気の動画がいつ出たかも見るので、勢いのある発信者と、過去の人気が中心の発信者を見分けられます。交渉の場でも、この数字を根拠に条件を話せます。

変わらないIDで管理する

発信者は表示名やハンドル(@から始まる名前)を変えることがあり、国が違えば表記の仕方も変わります。名前で管理すると、同じ相手に二度声をかけてしまうおそれがあります。この仕組みでは、各サービスが発信者に割り当てている変わらないIDを台帳の鍵にしました。収集のたびにIDで照らし合わせるので、名前が変わっても同じ行に記録が積み上がり、二重の打診を防げます。

反応の良い経路に寄せる

連絡の経路は、メール・SNSのDM・問い合わせフォームなど複数あり、相手や国によって返事の来方が違います。どの経路が効くかは、実際に送って記録を取らないと分かりません。この仕組みでは、台帳に経路ごとの送信と返事を残し、返事の来方を比べられるようにしました。反応の良い経路に寄せていくことで、同じ手間でより多くの相手と話を進められます。

判定の時期を先に決め、PR表記を契約で決める

紹介からの成果は、無料期間があると課金まで時間がかかるため、いつ判定するかで評価が変わります。この仕組みでは、成果を判定する時期を契約の前に決め、その日を確認の台帳に入れておきます。あわせて、ステマ規制(広告であることを分かるように示す決まり)に配慮し、PR表記の入れ方を契約で決めます。公開前には5経路のチェックで表記と表現を機械が確かめ、担当者が最後に確認してから公開する二重の確認にしました。

自社で作る場合に必要になること

  • 国ごとに違う発信の場からの収集 動画サイト・ブログ・SNS・比較サイトは、それぞれ API の申請や利用の上限、取れるデータの形が違います。国を足すたびに集め方を作り直す必要があります。
  • 実力を測る指標と値付けの考え方 どの数字を物差しにするか、外れ値をどう扱うか、費用とどう結びつけるかを決めるには、発信者との取引の経験が要ります。
  • 台帳とメールの自動の突き合わせ メールの送受信を読み、相手を特定して台帳の状態と照合する処理は、認証の更新や表記の揺れへの対応まで含めると保守が続きます。
  • 契約のひな形と点検の手順 報酬の形、成果の判定の時期、PR表記の入れ方を毎回漏れなく入れるには、ひな形と点検の手順を整えておく必要があります。
  • 専用コードの発行と、登録から課金までの計測 コードの発行、登録・利用・課金との紐づけ、売上データとの連携は、プロダクト側の計測と合わせて設計します。
  • 止まったことに気づく仕組み 定時の処理が動かなかった日や、データが届かなかった日を検知しないと、台帳が古いまま判断することになります。数字が届かないこと自体も検知する設計が要ります。

一つひとつは作れるものですが、すべてをつないで毎日動かし続けるには、媒体ごとの仕様の違いを知ったうえでの設計と保守の時間が必要です。専任のエンジニアを置かずに進めたい場合は、仕組みごと作って引き渡す進め方が向いています。

AIエージェントに任せること・担当者が決めること

AIエージェントに任せること担当者が決めること
国や発信の場ごとに候補を数百件規模で集める対象の国・発信の場・商材の打ち出し方
再生回数の中央値・反応率・人気の動画の時期を計算するどの候補に打診するか、報酬の形と条件
相性を判定し、理由つきで台帳に登録する判定の理由を読んで、候補を残すか外すか
相手ごとの打診文を下書きする文面の最終確認と送信
受信と台帳を毎日照合し、返事待ち・期限切れを知らせる返事への対応と条件の調整
契約書をひな形から作り、別の目で点検する契約の内容・PR表記の入れ方の決定と締結
公開前の動画を5経路で確かめ、一覧にする公開してよいかの判断
専用コード経由の成果を紹介者ごとに集計し、判定日に知らせる続ける相手・見直す相手の判断

御社に残るもの

  • 候補の収集と見極めの仕組み(国や発信の場を足せる形で)
  • 打診から成果までを管理する台帳(Google スプレッドシート、規模に応じて BigQuery などのデータ基盤)
  • 受信と台帳を毎日照合する定時の処理と、Slack や Microsoft Teams などへの通知
  • 打診文・契約書のひな形と、点検の手順書(スキル)
  • PR表記と表現を公開前に確かめる関門と、確認の手順
  • 専用コードの発行と、登録から課金までの集計の仕組み
  • 実力の物差し・値付けの考え方・判定の時期など、判断の基準をまとめた資料

仕組みと手順書は御社の環境に置き、御社のアカウントで動かします。契約が終わったあとも、そのまま使い続けられます。担当者が替わっても手順書と台帳が残るので、同じ品質で開拓を続けられます。

御社で進める場合

  1. 無料診断(30分・オンライン) いまの集客と、紹介・アフィリエイトの取り組みを伺い、直す順番と仕組みにできる業務をお返しします。
  2. 点検と見立て 商材・対象の国・いまの管理の仕方を点検し、どの層から作るか、どの物差しで見極めるかを見立てます。
  3. 今の代理店や担当者と並走しながら仕組み化 いまの進め方を止めずに、候補の収集・台帳・突き合わせ・成果の追跡を順に組み込みます。
  4. 引き渡し 仕組み・手順書・台帳を引き渡します。社内に人が足りない場合は、継続運用でお手伝いすることもできます。

料金は、無料診断のあとに、御社の体制と必要な範囲に合わせて個別にお見積りします。

よくある質問

キャスティング会社を通さなくてもできますか?
できます。候補探しから打診、契約、成果の追跡までを自社で回せる仕組みにします。すでにお付き合いのある会社がある場合は、並走しながら一部から始めることもできます。
費用はどう決めますか?
登録者数より、実際に届いている人数を根拠に決めます。直近の再生回数の中央値や反応率を物差しにして、交渉の場でも数字で話せるようにします。御社の商材での考え方は、診断でお答えします。
ステマ規制への対応は?
PR表記の入れ方は契約で決め、公開前に担当者が確かめます。この仕組みでは、紹介者の動画の文言・字幕・音声などを機械が確かめたうえで、担当者が最後に確認する二重の確認にしています。
海外の発信者にも対応できますか?
できます。国をまたいで1つの台帳で管理します。国ごとに発信の場が違うため、集める先を国に合わせて切り替え、打診文も相手の言語で下書きします。
無料診断を申し込む(30分)